パワーカップルの新規住宅取得 通勤利便性と教育面を重視!?

パワーカップル

パワーカップルの新規住宅取得 通勤利便性と教育面を重視!?

(※)パワーカップルとは、「既婚共働きで世帯年収が1000万円以上、かつ世帯主および配偶者の年収がいずれも400万円以上」という定義で使われる。

リクルート住まいカンパニーが19年に行った「注文住宅動向・トレンド調査」等をもとに、「パワーカップル」の住宅購入について調査を行った。

 パワーカップルが戸建て住宅を検討するきっかけは、「結婚」(36.8%)、「家が手狭になった」(31.1%)、「いつかは一戸建てに住みたいと思っていた」(28.1%)が上位を占めた。また、同じ質問でパワーカップル以外の回答で差が大きかったのは、「結婚」が15.5ポイント、「希望の土地が手に入った」が8.8ポイント上回った。
 新規に土地を取得して住宅を注文する際の建築エリアで重視した点は、「治安が良い」(50.9%)、「小学校との距離」(46.1%)、「最寄り駅からの距離が近い(10分圏内)」(41.5%)が上位だった。6番目の「保育園に入りやすい自治体」は、パワーカップルの回答では30.5%、パワーカップル以外の回答では11.8%と、18.7ポイントの差がついた。「教育環境が充実」も7.1ポイントの差がつく結果となりました。

保育園の入りやすさを重視

 
これらのアンケート結果からパワーカップルは共働きのため、子供を保育園に入れる必要があると説明し、「『結婚』がきっかけの1位の回答となっているのは、結婚後の出産、保育園の入園までを見越している。特に保育園では、0歳児で新入園だと入りやすく、仮に一度広い賃貸物件に入って数年後に住宅取得すると、引っ越しだけでなく保育園も変わることが多く、欠員枠での入園は新入園より入りづらくなる」と話す。
 続けて、「10年ほど前であれば、子供が大きくなってから戸建て住宅の新築へ引っ越すことも多かったが、昨今の保育園への入りづらさに加え、駅近で広い庭園のある保育園は高倍率になるなどの影響が出ている。そのため、『保育園に入りやすい自治体』との回答も多くなっていると思われる」と分析しています。

10年間での変化

 10年前と比べ、パワーカップルの住宅や暮らし方の意識変化では、通勤や最寄り駅からの時間といった利便性と、子育てなどの教育面、生活環境の項目が重視されている。逆に、居住空間のゆとりや室内の快適性、間取り、価格、耐久性・構造、施工会社の信頼度の項目は低下しています。
 夫婦共に通勤があるため価格が少々高くても時間をお金で買い、室内空間のゆとりを妥協しても駅からの利便性を重視していると説明し、「女性のフルタイム勤務が増え、その中で家事や保育園への送迎をする必要があり、利便性を外すと生活が回らなくなるという事情がある。耐久性や施工会社の信頼度は、昨今ではきちんとして当たり前の品質が標準的になり、重視するほどではなくなっている」そうですね。

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